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前回の「簡単解説!ネットショップの受注業務とは?」に続き、今回のコラムではネットショップの3大業務の1つである「在庫管理」について簡単に解説できればと思います。
・ネットショップを出店する前に情報として知りたかった
・時間がなくサクッと概要が知りたかった
と思われていた方は是非、本記事をチェックしてみてください!
目次
ネットショップの在庫管理とは、ネットショップで取り扱う商品の「数量」や「種類」を適切にコントロールすることを指します。具体的には、どの商品が何個あるのか、どの商品が欠品しているのか、新たに何を仕入れるべきなのか等を管理し、常に適切な商品を適切な数量で持っている状態を保つことが求められます。
ネットショップの在庫管理では以下のような業務が行われています。
まずは、現在の在庫数(実在庫数)を確認します。これには実際に手元にある在庫数(実在庫数)と、ネットショップ上で表示している在庫数(販売可能在庫数)が一致しているかを確認する作業も含まれます。商品の在庫状況を把握することで在庫切れや過剰在庫を防ぐことができます。定期的に在庫確認を行うほか、商品の出荷や入荷した際も行います。
次に、商品毎の売上や注文状況を確認します。商品の需要や傾向を把握し、在庫計画や販売戦略を立てることができます。データ分析をすることで、発注作業に役立てることができます。
在庫確認や売上確認の結果に基づいて、必要な商品や数量を決めて、仕入れ先に対して発注を行います。発注を行うことで、商品の在庫を補充し、在庫切れを防ぐことができます。
発注した商品が入荷した際に、発注リストを元に商品の数量や品質を確認することです。入荷・検品を行うことで、商品の不足や不良品を発見し、仕入れ先へ返品や交換を行います。
最後に、ネットショップ上の在庫数を更新します。これにより、顧客に対して正確な在庫情報を提供することができます。
その他、商品を実際に出荷したタイミングや定期的な棚卸作業、また取り扱い商品によっては在庫保管などの業務もあります。
以上がネットショップの在庫管理の全体的な流れです。
一般的なネットショップの在庫管理方法は以下となります。
■ 手動管理:
在庫数を手作業で管理する方法です。商品の入荷や出荷を都度記録し、在庫数を計算します。手動管理はシステム費用を抑えることができるが、時間と労力がかかる上に人為的なミスも起こりやすいです。
■ スプレッドシート:
ExcelやGoogleスプレッドシートなどのソフトウェアを使用して在庫管理を行う方法です。商品情報や在庫数を表形式で管理し、自動計算やデータの整理が容易になります。スプレッドシートは手動管理よりも効率的ですが、リアルタイムの在庫管理は難しいです。
■ 在庫管理システム:
専用の在庫管理システムを導入する方法です。在庫数の自動計算やリアルタイムの在庫管理が可能であり、注文管理や発注管理などの機能も提供されます。在庫管理システムは複数のネットショップに出店している場合に適しており、業務効率含め最適な在庫管理を実現できます。
ネットショップの在庫管理は、ネットショップの成功にとって非常に重要な要素です。在庫管理が不十分だと、以下のような問題が発生する可能性があります。
■ コストの増加:
在庫が適正な水準を超えると、在庫の保管費用や廃棄費用が増加します。また、在庫が不足すると、”緊急の発注や配送が必要になり、発注費用や配送費用が増加“することがあります。これは、コストの増加や利益率の低下につながることがあります。
■ 顧客満足度の低下:
在庫の表示が不正確だと、顧客が注文した商品が実際には在庫切れだったり、納期が遅れたりすることがあります。これは、”顧客の不満やクレームにつながり、リピートや口コミの減少“に影響することがあります。
■ 売上の減少:
在庫が過剰になると、商品の陳腐化や値下げのリスクが高まります。また、在庫が不足すると、”顧客の需要に応えられず、売り逃しや競合への流出“が発生することがあります。これは、売上の減少や利益の低下につながることがあります。
ネットショップの在庫管理は、適切な商品を適切な数量で顧客に提供するために必要不可欠な業務です。初めてネットショップを運営する方は、上記の流れを理解し、適切な在庫管理ができるようにしましょう。また、在庫管理は時間と労力を要する作業のため、効率的な在庫管理を目指すべく、在庫管理システムの導入を検討するのも一つの手段です。
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