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今回のコラムでは、日本国内でも有名なECモールの1つである「Yahoo!ショッピング」について、サービス概要や出店メリットなど、簡単に解説できればと思います。
このコラムは、特に以下のような方々にチェックしていただきたい内容となります。
・オンライン販売を始めたいが、どのプラットフォームを選ぶべきか迷っている方
・Yahoo!ショッピングへの出店を検討しているが、そのメリットやデメリットを詳しく知りたい方
このコラムを通じて、Yahoo!ショッピングの特徴や出店のポイントを把握し、自社のeコマースビジネス戦略の参考にしていただければと思います。
目次
[サービス概要]
Yahoo!ショッピングは、LINEヤフー株式会社が運営する”日本国内で広く利用されているECモールの一つ“です。1994年に国内初の検索サイト「Yahoo!JAPAN」を開始し、1999年に「Yahoo!ショッピング」がスタートされました。現在では、多岐にわたる商品カテゴリーを取り扱い、数多くの出店者と膨大な商品数を誇る総合オンラインショッピングモールとして成長しています。
[特徴]
1. 豊富な商品ラインナップ:
Yahoo!ショッピングでは、家電、ファッション、食品から美容・コスメ、ホーム&キッチン、スポーツ用品まで、幅広いカテゴリーを展開しています。低価格の日用品から高級ブランド品まで多様な価格帯に対応し、季節商品や最新トレンド商品も迅速に導入しています。
また、”Yahoo!ショッピング限定商品や中古品、カスタマイズ商品、定期購入商品”など、多様なニーズに応える商品展開も行っています。これにより、顧客は一つのプラットフォームで様々な買い物ニーズを満たすことができ、便利なショッピング体験を実現できます。
2. 統合マーケティング:
LINEヤフーグループの強みを活かし、”Yahoo!JAPANの検索エンジン、Yahoo!ニュース、ポータルサイトなど、多様なサービスと連携したクロスプラットフォームマーケティングが可能”です。これにより、出店者は幅広い場所に商品の露出機会を得られると同時に、消費者も様々な接点から商品情報にアクセスすることができます。
また、LINEの巨大なユーザーベースを活用したマーケティング施策も展開しており、より効果的な販促活動が可能となっています。
3. 決済システムの多様性:
Yahoo!ショッピングでは、クレジット決済や銀行振込といった従来の決済方法に加え、”Yahoo!ウォレット、PayPay、LINEペイなど、グループ内の多様な決済手段に対応”しています。これにより、顧客は自分に最も便利な支払い方法を選択でき、スムーズな購買体験が実現できます。同時に、出店者にとっても”決済の選択肢が増えることで、売上機会の拡大”につながっています。
4. 出店のしやすさ:
Yahoo!ショッピングは、ECビジネス初心者でも簡単に始められる環境を整えています。”初期費用や月額固定費、売上ロイヤリティが無料”と低コストで出店が可能。さらに、Yahoo! JAPANやPaypay、LINEなどの強力な集客力を活用できるため、新規参入でも顧客獲得のチャンスが豊富です。
以下、Yahoo!ショッピングの主なセールイベントを紹介します。
■ 超PayPay祭
概要:Yahoo!ショッピングの大規模なセール
時期:年1~2回程度(7月、11月頃)
■ ヤフービッグボーナス
概要:事前期間中「ボーナスストア」を利用することでポイントアップする大型タイムセール
時期:年数回(不定期)
■ 年末大感謝祭
概要:年末に行われるセール
時期:年1回(12月中旬頃)
■ 5のつく日キャンペーン
概要:毎月「5のつく日」に買い物をするとpaypayボーナスが獲得できるキャンペーン
時期:毎月3回
■ ゾロ目クーポン争奪戦
概要:毎月「11日、22日」に当日クーポンが配布されるキャンペーン
時期:毎月2回
Yahoo!ショッピングでは、毎月の「5のつく日」や「ゾロ目の日」キャンペーン、年に数回の「PayPay祭」など多彩なセールイベントがあり、出店することで”集客と売上の増加”が期待できます。
【料金形態】
Yahoo!ショッピングの料金形態は、「初期費用」「月額システム費用」「売上ロイヤリティ」が無料です。
以下、実際に商品が売れた際に発生する費用を5つ紹介します。
■ ストアポイント原資負担
・費用:1%~15%(現在1%は必須になります)
■ キャンペーン原資負担
・費用:1.5%は必須になります
■ アフィリエイトパートナー報酬
・費用:1%~50%(1%は必須)
■ アフィリエイト手数料
・費用:アフィリエイトパートナー報酬の30%
※引用:https://business-ec.yahoo.co.jp/shopping/cost/
■ ストア決済サービス手数料
・決済方法によって異なります。
Yahoo!ショッピングの申込から出店までの流れは、以下の3ステップがあります。
STEP1:出店申込
出店サイト内の「今すぐ申込ボタン」から、出店にあたり必要な情報(出店者情報)の入力・手続きを行います。
その後、契約審査が行われ、約2週間前後にYahoo!ショッピングより審査結果が通知されます。
※商材によっては、時間がかかるケースあり
[お申込時に必要な情報]
・Yahoo!JAPAN ID
・クレジットカード情報
・会社情報
・代表者情報
・銀行口座情報
・ご提出書類(法人・個人事業主)
・出店予定商材情報
※詳しくは「お申込みの前に」をご確認ください
STEP2:ストアクリエイターPro利用開始
無事、契約審査を通過した場合、Yahoo!ショッピングよりストアクリエイターProのご案内が記載されたメールが届きます。
ストアクリエイターProへログインし、店舗構築や商品ページの登録、決済・配送の準備など、オープンに向け本格的に準備を整えます。
開店準備が整った段階で、開店前の審査がありますので、マニュアルを見ながら審査に落ちないよう注意しながら準備しましょう。
開店審査は、約2~5営業日ほど審査期間があります。
契約審査同様に商材によっては、時間がかかる場合もあるそうです。
STEP3:ショップ開店
Yahoo!ショッピングより開店審査の通過連絡があり次第、ショップ開店ができます。
Yahoo!ショッピングに出店するメリットについて、以下4つ紹介します。
メリット①:巨大な顧客基盤へのアクセス
Yahoo! JAPANやLINEなどの膨大なユーザー数を活用し、幅広い顧客層にアプローチできます。日本最大級のポータルサイトの集客力を利用できるため、新規出店でも顧客獲得のチャンスが広がります。
また、”LINEヤフーグループの強みであるクロスプラットフォームマーケティング“により、”商品の露出機会が増え、自然な流入も期待できます“。
メリット②:低コストでの出店
Yahoo!ショッピングは、”初期費用や月額システム費用が無料“で、売上に応じた手数料のみが発生します。これにより、”初期投資を抑えつつ、リスクを最小限にして出店が可能”です。特に小規模事業者や個人の新規出店者にとっては、コスト面での負担が少ないことが大きなメリットです。初期投資が少ないため、ビジネスの立ち上げや新しい市場への参入が容易になります。
メリット③:信頼性の向上
Yahoo!という日本を代表するIT企業のブランド力を活用できるため、顧客からの信頼を得やすくなります。特に、”新規出店や知名度の低いブランドにとって、信頼獲得の障壁を下げる効果”があります。
また、Yahoo!が提供する安全な決済システムにより、顧客は安心して購入でき、出店者も代金回収の心配が軽減されます。
メリット④:多彩な販促ツール
Yahoo!ショッピングでは、”ポイント還元キャンペーンやタイムセール、クーポン発行、など、さまざまなプロモーションツール”が用意されています。季節イベントやYahoo!ショッピング全体のキャンペーンに参加することで、個店では難しい大規模なプロモーションの恩恵を受けられます。
また、Yahoo!の検索連動型広告やディスプレイ広告など、効果的なマーケティング手段を活用可能です。
Yahoo!ショッピングに出店する前に気を付けるポイントについて、以下2つ紹介します。
注意①:競合店舗の多さ
Yahoo!ショッピングへの出店を検討される際、”競合他社の多さ”は重要な注意点です。日本国内で多くの利用者を抱えるYahoo!ショッピングでは、既に多くの販売者が活動しており、新規参入者にとって厳しい競争環境が待ち受けています。
成功するためには、”綿密な市場調査が不可欠”です。”自社商品のカテゴリーにおける競合状況を分析し、どのように差別化できるか戦略を立てることが重要”です。例えば、独自性のある商品やサービスを提供することで、ニッチな市場で成功をつかむ可能性も十分にあります。
また、Yahoo!ショッピングが提供する販促ツールを積極的に活用し、効果的なマーケティング戦略を展開することも1つ鍵となります。ポイント還元キャンペーンやタイムセールなどを活用して初期の顧客獲得を図りつつ、リピーター育成に注力することが大切です。さらに、顧客レビューを有効活用することで、競争力の向上にもつながります。
これらの点に細心の注意を払い、綿密な戦略を立てることで、競争の激しいYahoo!ショッピングでも成功の可能性を高めることができるでしょう。慎重な準備と継続的な努力が、この競争激しい環境での成功への道を開くことになります。
注意②:取扱禁止商品について
Yahoo!ショッピングへの出店を検討する際、必ず”Yahoo!ショッピングストア運用ガイドライン”の確認を行いましょう。
”取扱予定の商品が取扱禁止商品の対象なのか、審査・申請が必要なのか”など、事前に理解しておくことで、スムーズな出店と円滑な運営を行う事ができます。
以下、2024年7月時点で主な取扱禁止商品の例示を紹介します。
※例示は、全ての商品を網羅していません。あくまで一部商品となります。
[主な取扱禁止商品]
・銃器類、火薬(玩具花火を除きます)などの危険物
・非合法商品および非合法商品に関連する商品
・著作権、商標権、パブリシティ権、肖像権、個人情報など他人の権利を侵害する商品、諸法規・公序良俗に反するもの
・職業紹介、労働者派遣、医療相談、法律相談
・たばこ・ニコチンを含有する電子たばこ
・動物(魚類、昆虫類、両生類を除きます)
・特定外来生物に該当する動物の生体および植物(卵や種子も含みます)
・開運、魔よけを標榜(ひょうぼう)する高額商品
・販売価格を固定できない商品等(購入した時点で価格が確定しない商品等、見積りが発生する商品等)
・アダルト関連商品
・中古の商品(下着、コンタクトレンズ、エアバッグ)
※引用:「Yahoo!ショッピングストア運用ガイドライン(PDF)」
Yahoo!ショッピングは、”日本国内で広く利用されているECモールの一つ“です。巨大な顧客基盤へのアクセス、低コストでの出店、信頼性の向上、多彩な販促ツールなど、出店者にとって魅力的なメリットが満載です。
しかし、競合店舗の多さや取扱禁止商品についての注意点も忘れてはいけません。これらの課題に適切に対処することで、Yahoo!ショッピングでの成功の可能性は大いに高まります。
EC事業の拡大や新規参入を考えている方々にとって、Yahoo!ショッピングは検討に値する選択肢の一つと言えるでしょう。”プラットフォームの特徴や出店のメリット、注意点を十分に理解し、自社の事業戦略に合わせて慎重に判断することが重要”です。
EC市場での競争が激化する中、Yahoo!ショッピングを活用して、ビジネスの新たなステージへと進んでみてはいかがでしょうか。
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