Amazonとは?サービス概要や出店メリットなど簡単解説!:ECモール紹介②

投稿日

更新日

「Amazonとは?サービス概要や出店メリットなど簡単解説!:ECモール紹介②」の記事のアイキャッチ画像

今回のコラムでは、世界最大級のECモールの1つである「Amazon」について、サービス概要や出店メリットなど、簡単に解説できればと思います。
このコラムは、特に以下のような方々にチェックしていただきたい内容となります。

・オンライン販売を始めたいが、どのプラットフォームを選ぶべきか迷っている方
・Amazonへの出店を検討しているが、そのメリットやデメリットを詳しく知りたい方

このコラムを通じて、Amazonの特徴や出店のポイントを把握し、自社のeコマースビジネス戦略の参考にしていただければと思います。

目次

  1. Amazonとは?
    • ①Amazonのサービス概要・特徴について
    • ②Amazonの主なセールイベントについて
    • ③Amazonの出店プラン・料金形態について
    • ④Amazonの申込~出店までの流れについて
  2. Amazonに出店するメリットとは?
    • メリット①:広範な顧客基盤
    • メリット②:信頼性の向上
    • メリット③:物流とフルフィルメントサービス(FBA)
    • メリット④:マーケティングとプロモーションツール
  3. Amazonに出店する前に気を付けるポイントとは?
    • 注意①:価格競争の多さ
    • 注意②:在庫管理の重要性
    • 注意③:制限対象商品について
  4. まとめ

Amazonとは?

①Amazonのサービス概要・特徴について

[サービス概要]
Amazonは、”世界最大級のeコマースプラットフォームの1つ“であり、1994年にジェフ・ベゾスによって設立され、当初はオンライン書店としてAmazon.comがスタートしました。現在では、家電、ファッション、食品など、様々な商品カテゴリーを扱う”総合的なオンラインマーケットプレイス“へと発展しています。
また、Amazonは2024年4月時点で、世界約20か国に独自のウェブサイトを事業展開しております。

Amazon JAPAN(正式名称:アマゾンジャパン合同会社)について簡単に紹介します。
Amazon JAPANは、世界的なeコマース大手Amazonの日本法人として2000年に設立されました。東京に本社を置き、オンラインショッピングプラットフォームの運営を中心に事業を展開しています。書籍、電子機器、衣類、食品など、幅広い商品を取り扱い、日本の消費者ニーズに合わせたサービスを提供しています。

[特徴]
1. Amazon Prime:
Amazon Primeは、有料会員制サービスで、様々な特典サービスを提供しています。迅速な配送サービス、映画やテレビ番組の視聴、音楽ストリーミング、電子書籍の無料貸出などが含まれます。このサービスは”顧客の利便性を高め、Amazonへの顧客ロイヤリティを強化する重要な要素”となっています。

2. 独自の配送システム:
Amazonは、独自の配送システムを構築しており、迅速かつ効率的な配送を実現しています。これにより、顧客は注文した商品を早く手に入れることができ、満足度が向上します。例えば、個人が自分の車を使って配送を行うAmazonフレックスは、地域密着型の迅速な配送を可能にし、顧客に柔軟な配送オプションを提供します。
また、自社の配送センターと配送ネットワークを持つAmazonロジスティクスは、”安定した高品質の配送サービスを提供し、顧客は安心して商品を受け取ることができます”。さらに、一部地域で試験的に導入されているドローン配送サービス「Prime Air」は、特に緊急性の高い商品の迅速な配送に役立ちます。そして、倉庫内でのピッキングや梱包作業にロボットを導入することで、作業の効率化と正確性が向上し、顧客に対して迅速かつ正確な配送が実現されます。
このように、Amazonの配送システムは”最新技術を駆使し、顧客視点での利便性と満足度を高めています”。

3. マーケットプレイス:
Amazonのプラットフォーム上で、第三者の販売者が商品を出品できるマーケットプレイス機能を提供しています。これにより、Amazonは商品の品揃えを大幅に拡大し、顧客に多様な選択肢を提供しています。同時に、中小企業や個人事業主にも”グローバルな顧客にリーチする機会”を提供しています。

4. 日本市場への適応:
Amazonは、日本の消費者ニーズや文化に合わせたサービスを展開しています。
例えば、”日本の配送事情に適応したコンビニ受け取りサービス、日本の祝祭日に合わせたセールイベント、日本の書籍や食品など地域特有の商品ラインナップの充実”などが挙げられます。
また、日本語のカスタマーサポート・日本の決済システムへの対応など、きめ細かいサービスを提供してます。

②Amazonの主なセールイベントについて

以下、Amazonの主なセールイベントを紹介します。

Amazonプライムデー (Amazon Prime Day)
概要:Amazonプライム会員向けの大規模なセール
時期:年1回程度(7月中旬頃)

■ ブラックフライデー (Black Friday)
概要:アメリカ発祥のセールイベント(ブラックフライデー)のAmazon版セール
時期:年1回(11月下旬頃)

■ サイバーマンデー (Cyber Monday)
概要:ブラックフライデーの翌週の月曜日に行われるオンラインショッピングのセール
時期:年1回(11月下旬頃)

■ 年末セール
概要:年末に行われるセール
時期:年1回(12月末~1月初め頃)

■ タイムセール祭り
概要:定期的に開催される短期間のセール
時期:不定期

これらのセールイベントは、顧客獲得と売上増加を図るために戦略的に展開しており、”多くの消費者に人気”があります。
各イベントでは、幅広い商品カテゴリーで大幅な割引が提供されます。

③Amazonの出店プラン・料金形態について

Amazonの料金形態は、「月額登録費用/基本成約費用」「販売手数料」「カテゴリー別成約料」「配送費用」の要素から成り立ってます。

【出品プランについて】

Amazonの出店プラン一覧図

【1. 月額登録費用 / 基本成約費用
Amazonでは、出品プランによって月額費用、基本成約費用が異なります。

■ 小口出品
月額登録費用:0円/月
基本成約費用:販売された商品1点ごとに100円の手数料

大口出品
月額登録費用:4,900円/月
基本成約費用:基本成約料なし

【2. 販売手数料】
Amazonでは、販売された商品ごとのカテゴリーによって販売手数料(5%~45%)が異なります。
この販売手数料は、売上合計(商品の価格、配送料、ギフト包装料を含む購入者によって支払われた合計金額)に基づいて算出されます。

販売手数料の一例
– 例① –
カテゴリー:本
販売手数料:15%
最低販売手数料:該当なし

– 例②-
カテゴリー:パソコン・周辺機器
販売手数料:8%
最低販売手数料:30円

– 例③ –
カテゴリー:おもちゃ&ホビー
販売手数料:10%
最低販売手数料:30円

※詳細を確認した方は、こちらからご確認ください。

【3. カテゴリー別成約料】
Amazonでは、本・DVDなどメディア商品のみ、カテゴリー別成約料を支払う必要があります。

カテゴリー別成約料の一例
– 例① –
カテゴリー:本
販売手数料:15%
最低販売手数料:80円

– 例② –
カテゴリー:DVD
販売手数料:15%
最低販売手数料:140円

※詳細を確認した方は、こちらからご確認ください。

【4. 配送費用】
Amazonでは、自社発送するか、フルフィルメント by Amazon(FBA)サービスを利用するかによって配送費用が異なります。

■ 小口出品(自社出荷の場合)
Amazonが設定した配送料が全ての商品に適用されます。

■ 大口出品(自社出荷の場合)
一部カテゴリーを除き、店舗自身で独自に配送料を設定することができます。
※対象:本、ミュージック、ビデオ、DVD商品

■ フルフィルメント by Amazon(FBA)サービス利用の場合
商品サイズや寸法、重量によってFBA配送代行手数料は異なります。
また、FBAサービスを利用する際、在庫保管手数料など別途費用が発生します。

※配送費用詳細を確認したい方は、こちらからご確認ください。
※FBA詳細を確認した方は、こちらからご確認ください。

④Amazonの申込~出店までの流れについて

Amazonの申込から出店までのフロー図

Amazonの申込から出店までの流れは、以下の3ステップがあります。

STEP1:Amazon出品用アカウントの作成・審査
出店サイト内の「さっそくはじめるボタン」から、出品者アカウントを作成していきます。
審査結果については、約3営業日ほどでEメールにて通知があります。

[必要な書類]
・行政機関発行の顔写真付きの身分証明書(例:パスポートや運転免許証等)
・銀行またはクレジットカード会社より過去180日以内に発行された取引明細書
・ビジネス用のEメールアドレスまたは既存のAmazonアカウント
・電話番号
・有効なクレジットカード
・銀行口座番号(Amazonから売上金を受け取る口座)

※引用:https://sell.amazon.co.jp/sell?ref_=sdjp_sell_bys_n#before-you-start

STEP2:Amazon出品用アカウント利用開始
アカウント取得後、セラーセントラルへログインを行い開店に向け、決済や配送設定、商品登録を進めます。

■ 商品登録について
Amazonの商品ページは”1商品につき1ページという「カタログ形式」”となります。
そのため、既に同一商品を別の出品者が出品している場合、既存の商品情報を活用し出品します。
また、同一商品がなかった場合は、商品情報を新しく作成し出品を行います。

以下、新規商品情報登録時に必要な項目となります。
・製品コード(GTIN、UPC、ISBN、EANなど)
※出品する商品を正確に特定するために使用されます。UPCコードは、製品コード免除を申請することもできます。
・SKU(ご自身の在庫を追跡するために作成していただく製品コード)
・出品の詳細(価格、商品の状態、出品数、配送オプションなど)
・商品の詳細(商品名、ブランド、カテゴリー、説明、画像)
・購入者が商品を見つけやすくするためのキーワード、検索語句

※引用:https://sell.amazon.co.jp/sell?ref_=sdjp_sell_add_n#adding-your-products

STEP3:ショップ開店
販売商品の出品が完了でき次第、ショップ開店となります”。
事前に、注文が入った場合の受注業務の流れなど確認することで、スムーズなショップオープンを心がけましょう。

Amazonに出店するメリットとは?

Amazonに出店するメリットについて、以下4つ紹介します。

メリット①:広範な顧客基盤
Amazonは、世界最大級のeコマースプラットフォームであり、膨大な数の登録ユーザーを抱えています。出店することで、多数の潜在顧客に直接アプローチできます。特に”Amazon Prime会員は購買意欲が高く、新規顧客の獲得や売上拡大の大きな機会”となります。
また、グローバルに展開しているため、国内市場だけでなく、海外の顧客にもリーチできる可能性があります。

メリット②:信頼性の向上
Amazonは、消費者から高い信頼を得ているプラットフォームであり、出店者に大きな利点をもたらします。この信頼性を活用することで、特に”新規参入や小規模事業者にとって、自社や商品の信頼性を向上”させることができます。
Amazonで販売されているという事実だけで、商品の品質や取引の安全性に対する消費者の信頼を得やすくなります。

メリット③:物流とフルフィルメントサービス(FBA)
Amazonの「フルフィルメント by Amazon(FBA)」サービスを利用することで、”在庫管理から配送、返品対応まで、物流に関する煩雑な作業をAmazonに委託”できます。これにより、出店者は商品の製造や販売戦略に集中することができ、さらに、Amazonの大規模な配送ネットワークを活用することで、”個人や小規模事業者でも大手企業と同等の配送サービスを提供”できるようになります。
また、多くの地域で翌日配送、当日配送が可能となり、”顧客満足度を大幅に向上させ、リピート購入を促進”します。

メリット④:マーケティングとプロモーションツール
Amazonは、出店者向けに様々なマーケティングツールを提供しています。商品の露出を増やすための広告機能、セール情報の発信、割引クーポン提供など、効果的なプロモーション活動を展開できます。
また、商品詳細ページをカスタマイズできるA+コンテンツ機能では、豊富な画像や比較表、詳細な説明で商品の魅力を効果的に伝えられます。これらのツールを効果的に組み合わせることで、出店者は”自社商品の認知度を高め、競合他社との差別化を図る”ことができます。

Amazonに出店する前に気を付けるポイントとは?

Amazonに出店する前に気を付けるポイントのattentionイメージ画像

Amazonに出店する前に気を付けるポイントについて、以下2つ紹介します。

注意①:価格競争の多さ
Amazonは、価格競争が”非常に激しい”ため、利益率の確保が難しくなる可能性があります。これは、”多数の出店者が同じ商品を販売(相乗出品)しているため”です。価格競争に巻き込まれると、収益性が低下し、ビジネスの持続可能性に影響を与える恐れがあります。
この状況に対処するには、自社商品ラインナップの開発や、顧客サービスの向上(レビュー改善)、配送業務の見直し(FBA検討)など、”価格以外の面で差別化を図る”ことが重要です。
また、定期的な価格確認や原価管理を徹底し、効率的な運営を行うことで競争力のある価格設定を維持しつつ、適切な利益を確保することが求められます。

注意②:在庫管理の重要性
Amazonでの成功には、”適切な在庫管理が不可欠”です。在庫切れは販売機会の損失につながるだけでなく、顧客満足度の低下や評価の悪化、広告非表示、検索順位への影響など、”多くのリスクを招く可能性”があります。これらの問題は、ビジネスの収益性と成長に大きな影響を与えます。効果的な在庫管理を実現するには、需要予測の精度向上、リードタイムの最適化、安全在庫レベルの適切な設定、定期的な在庫確認・棚卸作業が重要です。
また、”Amazonのフルフィルメント by Amazon (FBA) サービスの利用やAmazon以外の店舗も運営されている方は、在庫連動システムを検討”することで、在庫管理の負担を軽減し、効率的な運営を実現できる可能性があります。

注意③:制限対象商品について
Amazonでの出品する際、”制限対象商品に関する規定”に注意しましょう。
Amazonのポリシーと規制に違反すると、アカウントの停止など深刻なペナルティを受ける可能性があるため、事前に十分に理解し、遵守することが重要です。

制限対象商品(出品可能商品と出品禁止商品の例示)
2024年7月時点、以下に制限対象商品の例示を紹介します。
※例示は、全ての商品を網羅していません。あくまで一部商品となります。
※各商品またはカテゴリーのページは、随時更新されているので、定期的に確認することを推奨します。

[制限対象商品]
・酒類の取り扱い
・動物と動物商品
・カー&バイク用品
・医薬部外品および化粧品
・通貨、硬貨、および現金同等品
・栄養補助食品
・医薬品
・武器および武器を模した商品
・食品&飲料
・アダルト商品
・不快感を与える、または物議を醸す商品
・Amazon デバイスおよび修理・メンテナンス用アクセサリ商品
・電化製品・電子機器
・レーザー商品
・医療機器の取り扱いについて
・盗品及びロックピッキング装置
・医療機器および関連商品
・植物および種子製品
・リコール対象商品
・タバコおよびタバコ関連商品
・その他の商品
・化学物質、農薬および肥料
・カンナビジオール(CBD)商品

※引用:https://sellercentral.amazon.co.jp/help/hub/reference/external/G200164330

まとめ

Amazonは、”世界最大級のEコマースプラットフォームとして、出店者に多くの機会を提供しています”。広範な顧客基盤、信頼性の向上、効率的な物流システム、そして充実したマーケティングツールなど、Amazonへの出店には数多くのメリットがあります。
しかし、成功を収めるためには、競争の激しい環境や厳格な在庫管理、そして商品規制などの課題にも注意を払う必要があります。Amazonでの販売を検討している事業者の皆様は、これらの”メリットとリスクを十分に理解し、自社の戦略に合わせて慎重に判断することが重要”です。
最後に、eコマース市場は常に変化し続けています。Amazonに限らず、常に最新の動向や規制に注意を払い、柔軟に対応していくことが、長期的な成功への鍵となると思います。

Robotシリーズ

店舗様の「多店舗の課題に合わせて」選べ、手軽に効率化を始められるシステムです。

商品管理システム item Robot
item Robot(アイテムロボ)は複数店舗の商品情報を一括編集できる「楽天公式の商品管理ツール」です。楽天スーパーSALEの準備をカンタンにする機能など楽天のみの商品管理でも活用できます。
在庫管理システム zaiko Robot
zaiko Robot(ザイコロボ)は複数店舗の在庫数を24時間365日、自動で同数に保つシステムです。売り逃し、売り越しを防止し、在庫の心配をせずに素早く売り上げ拡大する事が出来ます。
受注管理システム Robot-in
Robot-in(ロボットイン)は複数店舗の受注情報を一括管理するシステムです。煩雑な受注管理業務を一つの画面でまとめて処理することで効率化します。
BOSS

365日の自動出荷を可能にする、楽天グループの多モール業務自動化システムです。BOSSは自動処理に強い、受注管理・在庫管理を一元管理するシステムです。面倒な受注確認から出荷作業、在庫連動までを効率よくおこなうことが出来ます。